シリコンバレーを支える、グラスフェッドを使った健康的な食事

シリコンバレーで人気のグラスフェッドとは?

GoogleやAppleなどの世界的なIT企業が数多く集結しているシリコンバレーで活躍しているIT起業家が、自身の体重を減らすことを目的に様々な研究、試行錯誤を行い、健康的な体を導くセオリーを説いた、「シリコンバレー一式 自分を変える最強の食事法」という本が少し前に話題になりました。

この本の中では、肥満や体調不良に見舞われ仕事の効率も悪く悩んでいた著者(デイヴ・アスプリー)が、不調の原因は食事にあると考え、自ら様々な健康法を取り入れ算出したデータが紹介されています。また、その中で著者は、「健康を取り戻すことで、仕事への意欲も活性化し、効率も上がる」とも述べているのです。この本では様々な食事のポイントが紹介されていますが、例えば下記などのように、よく栄養士が普段から皆さんに解説しているような内容も含まれています。

  1. 良い脂肪をとること
  2. 野菜をたくさん食べること
  3. 糖分の摂りすぎは控えること

さらにこの本では、「グラスフェッド」という言葉をよく見かけるのですが、この言葉はご存知でしょうか? グラスフェッドとは、「牧草だけで育てた」という意味で、グラスフェッドバターやグラスフェッドビーフなどが代表的です。

本の著者は、「最強の食事にはグラスフェッドビーフがおすすめ」と紹介していますが、一体どのような特徴があるのでしょうか? 今回はグラスフェッドビーフに関してご紹介します。

グラスフェッドビーフの特徴は? 普通の牛肉との大きな違い

グラスフェッドビーフは、牧草だけをエサにして飼育された肉牛のことをいいます。この肉牛を育てるには、1頭あたりに広大な土地が必要だったり、エサが牧草のため成長速度が遅く、出荷するまでに時間がかかったり、牛一頭からの肉量があまりとれなかったりという理由で、日本ではほとんど見かけることのない牛肉です。
一方、日本でおいしい肉と言われている「和牛」は、とうもろこしや大豆、大麦などを主とした穀物飼料(グレインフェッド)で育てられる「グレインフェッドビーフ」といいます。このグレインフェッドビーフの特徴は、栄養が豊富に含まれているという点です。また、グレインフェッドビーフの場合、「成長が早く、脂肪(サシ)が多く含まれている肉」が上等とされているため、牛舎の中で飼育することが多く、あまり運動をさせずに脂肪を蓄えさせます。
一方、グラスフェッドビーフは自然に囲まれた広大な土地に放牧され、自分で新鮮な牧草を探して食べ育つので、以下のような普通の牛肉との違いがあります。

  1. 鉄分が豊富

    鉄分には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」という2種類があることをご存知でしょうか?「ヘム鉄」は、主に牛肉や青魚といった動物性食品に多く含まれており、吸収率が高いため、鉄分補給には効率的な鉄分です。
    一方、「非ヘム鉄」は、大豆や青野菜などの植物性食品に多く含まれています。あまり吸収率が良くないため、ほかの食品との組み合わせがポイントです。グラスフェッドビーフは、吸収の良い「ヘム鉄」が豊富で、穀物飼育牛の3倍近く含まれていると言われています。
  2. 高たんぱく・低脂肪

    グラスフェッドビーフの特徴は、何と言っても脂肪が少なく、美しい赤身の牛肉であるという点です。ヒレ肉の部位を比較したデータでは、カロリーは穀物飼育牛に比べて約62%オフ、脂質に関してはなんと約40%オフとなっています。また、たんぱく質の量も高いので、運動をして筋肉をつけながら減量したい方には非常におすすめの食材です。
  3. 体に良い脂が含まれている。

    近年、油の種類が話題になっています。なかでもグラスフェッドビーフに含まれているオメガ3という不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げたり、血液をさらさらにしたりする働きが注目されています。

これらの他にも、グラスフェッドビーフは牧草を食べて成長するため、アンチエイジング効果が期待できる「ビタミンE」も豊富に含まれています。

グラスフェッドビーフのステーキを美味しく食べる

グラスフェッドビーフは赤身がメインで、牛肉本来の味が楽しめる肉牛です。
また、牧草地をたくさん歩いて運動しているため、低脂肪で身が締まっており、食べ応えも抜群。ここからは部位別の特徴とおすすめの食べ方をご紹介します。

  1. フィレ肉

    フィレ肉とは「牛の大腰筋」のことで、肉の部位のなかでは最も運動しない部分です。そのため、とても柔らかく、脂肪のほとんどない赤身肉となっています。一頭の家畜から採れる量も少ないため、一般的には「最高級の部位」とされています。おすすめの調理法は、やはりフィレステーキでしょう。フィレ肉 グラスフェッドビーフは肉質に弾力があるため、ステーキの焼き加減はミディアムレアくらいがおすすめです。あまり焼きすぎず、肉本来のおいしさを味わって食べましょう。
  2. サーロイン

    「ステーキと言えばサーロイン」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか? サーロインは、胸椎(きょうつい)の後方部分の肉のことで、やわらかく、きめが細かいという特徴があります。
    ヒレよりも適度に脂を含んでいるので、ローストビーフにすると、より味わい深く、ワインとの相性も抜群です。さらに、表面を少し焼いて、厚めに切っておろしポン酢などで食べるたたきは、お手軽にできるのでおすすめです。こちらは日本酒とぜひ! サーロイン
  3. リブロース

    リブロースとは、肋骨(ろっこつ)背部の脂肪をバランス良く含んだ部位です。
    薄切りにして、軽く炙る程度火を通すと、柔らかく濃い牛肉の味わいが楽しめます。リブロースもちろんガーリックをきかせた、ステーキもジューシーに仕上げるために焼きすぎないのがおすすめです。

一見、無関係な二つのようにも思えますが、最先端のITサービスなどを生み出す根底には、食事が基本となっているのではないでしょうか。
グラスフェッドビーフは、まさにシリコンバレーと食事との関連性を示す食材の代表例と言えます。ぜひ、この機会にグラスフェッドビーフを召し上がってみてはいかがでしょうか。

ライター
内藤まりこ
プロフィール:
管理栄養士、料理講師。

東京家政大学の管理栄養士専攻を卒業後、大手料理教室の講師として従事。その後カフェクッキングスクール、外食メニュー開発職を経て管理栄養士、料理講師として活躍中。

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