管理栄養士が教える!ラム肉を美味しく焼く3つのアドバイス
最終更新日 2023-09-19 | 公開日 2018-09-21
ラム肉を美味しく焼くコツはまず部位別に違う!
ひとくちに肉といっても、それぞれ部位があることはご存知かと思います。モモ肉、胸肉、ロースなど、部位によって名前も特徴も違うのは、ラム肉でも同じです。
肉は、部位によって硬さや脂の付き方が異なりますが、特徴に合わせて調理法を変えることで、美味しさを最大限に引き出すことができるようになります。
そこで今回は、肉の部位別の特徴を活かした最適な焼き方をご紹介します。
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モモ肉
モモ肉は、もっとも脂身の少ない部分です。あっさりとしていて食べやすく、こってりしたものが苦手という人におすすめです。モモ肉の中でも柔らかい部分はステーキやローストに使われ、硬い部分は煮込み料理に適しています。 カタ肉
筋が多く、硬い肉質です。調理時にはしっかりと筋切りをして、煮込み料理に使いましょう。また、脂肪分が多いので臭いが気になることもあります。その場合は、ハーブやにんにくで下味を付けて調理すると良いでしょう。ヒレ肉
頭から少量しかとることのできない希少部位です。肉質はとても柔らかく、脂肪が少ないのが特徴です。焼きすぎると硬くなってしまうので、油をしっかり敷いて弱火で焼き、中心部がほんのりと赤い状態が食べごろです。ロース肉
ラム肉の中でもっとも上級とされる部位です。肉質はとても柔らかく、ソテーやステーキに適しています。
ラム肉を美味しく焼くためにはオーブンとフライパンを使い分ける
ラム肉は、家庭で焼くのが難しいと感じる方も多いのでは? ラム肉を上手に焼くコツは、まず調理する30分くらい前には冷蔵庫から出して、常温に戻すことです。冷たいまま焼いてしまうと焼きムラができ、ラム肉の美味しさを引き出せません。
ラム肉の焼き上がりの目安は、ローズ色になったときです。ラム肉はもともと寄生虫の危険性が低く、レア状態で食べても問題ありませんので、しっかりとした加熱は必要ありません。生のラム肉は赤身を帯びていますが、火が通ることでだんだんと薄いピンク色になってきます。
しかし、火を通しすぎると硬くなってしまうので、ある程度火が通ったらアルミホイルで包み、余熱でしっとり仕上げるのが美味しく焼き上げるコツです。
ラム肉を美味しく焼くためには、調理の工夫も大切です。オーブンとフライパンでは焼き上がりが変わってきます。料理に合わせて調理器具を使い分けてみましょう。
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フライパンで焼くとき
かたまり肉を焼くときは、油を敷かずに側面の脂身の部分から焼き始めましょう。指で少し押して弾力を感じる程度で火を止めてフライパンから取り出し、アルミホイルに包んで余熱で温めます。こうすることにより中心部がローズ色へ変わり、肉を落ち着かせてくれる効果もあります。
肉の厚みや量によって焼く時間は異なりますが、中火から弱火でじっくり火を通し、焼きすぎないようにするのがポイントです。
スライスされたラム肉を使う場合は、火の通りが早くなるので注意しましょう。野菜と一緒に焼いて、水分で蒸すように仕上げるのも良いですね。
脂身の少ない部位を使う場合は、油をしっかり敷いて、油で包み込むように焼き上げましょう。せっかくヘルシーなラム肉を使うので、より健康効果を高めるためにはオリーブオイルの使用がおすすめです。オリーブオイルの脂肪酸は「オレイン酸」といい、LDL(悪玉)コレステロールを増やさずにHDL(善玉)コレステロールだけを増やす効果が期待できます。 オーブンで焼くとき
オーブン料理は少しハードルが高いと感じる人も、実際に試してみるとすごく手軽。オーブン料理は材料をセットしておけば、あとは焼き上がるのを待つだけです。そのため、その間にもう1品完成させることもできますよ。
オーブン料理が適したラム肉は、骨つきのロースを肋骨に合わせてカットしたラムチョップです。食べる時も骨の部分を持って食べられるので、見た目が華やかな上に食べやすいというメリットもあります。
ラム肉をオーブンで焼くときは、料理によって温度や時間はまちまちです。ラムチョップであれば200度で25〜30分、カタ肉と野菜のグリルであれば170度で30分が目安となります。一緒に野菜を焼く場合は、低温でじっくりの方が良いでしょう。
骨付きのラムは香辛料を味方につけて美味しく焼く!
それでは最後に、骨付きのラムチョップを焼く場合のレシピをご紹介します。ラムチョップはフライパンで調理することもできますが、美味しさを引き出すために、今回はオーブンを使ったレシピをご紹介します。
ラム肉のスパイス焼き
- 材料(2人分)
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- ラムチョップ⋯⋯4本
- にんにく(チューブ)⋯⋯適量
- カレー粉⋯⋯大さじ1
- 塩⋯⋯適量
- オリーブオイル⋯⋯大さじ3
- <作り方>
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- 1. ラムチョップは調理する30分前には冷蔵庫から出しておきます。
- 2. ラムチョップににんにくを塗り、カレー粉と塩を合わせたものをまぶします。
- 3. 袋に入れてよく揉みこみ、30分常温で寝かせます。
- 4. オリーブオイルを加えて全体に馴染ませます。
- 5. 200℃に予熱しておいたオーブンで20分加熱し、焼き上げます。
- 6. お皿に盛り付けて、お好みの野菜を添えて完成です。
ラム肉の脂肪は固まりやすく、匂いも出やすいので、温かいうちに食べることをおすすめします。焼き方によるラム肉の味の違いをぜひ楽しんでみてください。
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