栄養士が紹介!ラム肉特有のくさみを消し美味しく食べるレシピ
最終更新日 2023-09-19 | 公開日 2018-09-21
においが気になるラム肉の臭み取り方法を紹介!
・ラム肉のくさみとは?
牛肉や豚肉、鶏肉についで第4の肉として浸透しつつある羊肉「ラム肉」。しかし、独特なにおいがあるため、そこが苦手だという方も少なくありません。このにおいの元は、草食動物である羊が食べるエサにあります。
エサとなる草に含まれる葉緑素クロロフィルが、フィトールという化学物質に変化することによって、特有の香りを生み出すと考えられています。つまり、あの香りは「草の香り」ということです。
・食べやすくする方法
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1. マトンよりラムを選ぶ
羊肉には、ラムとマトンの2種類があります。大まかに区別すると、生後およそ12ヵ月以下の子羊の肉はラム、それよりも年をとった羊の肉はマトンと呼ばれています。
仔羊の肉であるラムは、生後12ヵ月以下なのでそこまで大きく成長しておらず、肉質が非常に柔らかいという特徴があります。当然、においのもととなる牧草を食べる期間も短いので、マトンに比べると食べやすい羊肉と言えるでしょう。 - 2.脂肪をなるべく取り除く
先述したにおいのもと「フィトール」は脂肪部分に多く含まれています。
また羊肉には、牛や豚などの他の食肉と比べると酸化しやすい不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、酸化臭が臭いと感じることも。
そのため、下処理の段階で脂を取り除いたり、調理する際に脂部分の数か所に切り込みを入れたりすると、余分な脂を溶かすことができるためおすすめです。 - 3. ハーブを上手に使う
ハーブの効能は、リラックス効果や香りづけなど様々ですが、臭み消しという役割も担っています。
特にラム肉は独特の香りがあるため、やや強い香りを持つハーブと合わせることがおすすめです。
なかでも、ローズマリーは昔から臭み消しとして重宝されてきたハーブです。下味の際に一緒に揉みこんでおくと、肉の臭みもやわらぎ、ローズマリーの香りと共に美味しく召し上がれます。
では、次に美味しく召し上がれる、簡単で美味しいレシピを紹介します。
臭みがない!ラム肉おすすめの焼きレシピ
ラム肉の調理法として最もポピュラーな焼く方法で、おすすめのポイントをご紹介します。
ラム肉には、ジンギスカンのように薄切りになっているものから、かたまり肉、骨付き肉など、様々な形状がありますよね。
一番のポイントは、「あまり焼きすぎないようにする」という点です。肉質が柔らかいラムは、火を通しすぎると肉の繊維が収縮して固くなってしまいます。
調味する際も、ラム肉の場合はあまり下味をつけず、そのまま焼いてタレをつけて食べるのがおすすめです。マトンの場合は下味に漬け込んで、特有のくさみを消すと良いでしょう。
おすすめレシピ!ガーリックラム
- 材料(2人分)
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- ラム(薄切り)⋯⋯200g
- 塩・こしょう⋯⋯少々
- サラダ油⋯⋯大さじ1/2
- パプリカ⋯⋯1個
- 調味料A
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- 酒⋯⋯大さじ4
- 醤油⋯⋯大さじ4
- 酢⋯⋯大さじ1
- 砂糖⋯⋯小さじ2
- 調味料B
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- にんにく(すりおろし)⋯⋯1片
- 玉ねぎ(すりおろし)⋯⋯1/2個
- <作り方>
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1. ラムには塩・こしょうをしてしばらくおきます。
パプリカは、食べやすいサイズに切ります。 - 2. フライパンにサラダ油を熱し、①とパプリカを炒めます。
肉の色が変わったらすぐ取り出し、調味料Aを加えます。 - 3. ②のソースをひと煮立ちさせたら、調味料Bを加えてソース状になるまで少々煮詰めます。
- 4. 器に②のラムとパプリカを盛り、③のソースの順に添えたら完成です。
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1. ラムには塩・こしょうをしてしばらくおきます。
ラム肉初心者に!おすすめのハーブを使ったレシピ
- 材料
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- ラム肉(塊)⋯⋯250g
- 塩⋯⋯小さじ1/2
- こしょう⋯⋯少々
- にんにく⋯⋯1片
- お好みのハーブ⋯⋯適量
- サラダ油⋯⋯大さじ1
- バター⋯⋯15g
- パルミジャーノレジャーノ⋯⋯適量
ラム肉のハーブ焼き
- <作り方>
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- 1. ラム肉は塩・こしょうを振り、ハーブを一緒に合わせてしばらくおきます。
- 2. フライパンに油をしき、①のラム肉を加えて表面をソテーします。
- 3. 全体に焼き色がついたらバターとハーブ(写真のハーブはローズマリーを使用)を加え、蓋をして予熱で溶かしハーブバターソースを作ります。
- 4. ラム肉は薄切りにし薄く削ったパルミジャーノとハーブバターソースをかけます。
そのほか、ラム肉がポピュラーなモンゴルではかたまり肉を圧力なべや厚手の鍋で煮込み、スライスしてつけダレをつける郷土料理がポピュラーとされています。
ひと昔前に比べて、身近になってきたラム肉。独特な味が苦手だという人も多いですが、調理法によっては食べやすく調理することができます。
また、体内でコレステロールの増加を抑えるカルニチンというアミノ酸が豊富のため、体脂肪を作りにくくする働きもあります。そのため、最近は少しずつラム肉の栄養が見直されているのです。
いろいろな料理で味わえるラム肉をぜひこの機会に召し上がってみてはいかがでしょうか。
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ラム ショートロイン(ロース芯) ブロック 200g×2本 ニュージーランド産4,180円 (税込)ラムロースの中心部分(芯)です。ラムロイン、アイオブロインなどと呼ばれるラムの中でとても柔らかく高級な部位です。
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ニュージーランド産 ラム肩肉スライス 500g2,210円 (税込)ラムの肩肉を焼肉用にスライスしました。程好く脂が乗り、やわらかい部位です。即席ジンギスカンのようにタレに漬け込んでいないので、ラム本来の味がお楽しみいただけます。
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ラムチョップ 5本 ニュージーランド産 WAKANUIスプリングラム2,980円 (税込)世界第1位のラム輸出国、ニュージーランドのWAKANUIスプリングラムをカットして、解凍後調理しやすいようにラムチョップにしました。特有のくさみも少なく、ラム肉が初めての方でもきっとご満足いただけるはず!
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オーストラリア産 ラムTボーンステーキ 2枚1,190円 (税込)1頭のラムから極わずかしか取れないロイン(ロース)とヒレの部分が一度でお楽しみいただけます。極上の仔羊から取れた希少なラムTボーンステーキ。
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